希望くんじゃなくて本当によかった

子供の頃、将来の夢がなかった。何になりたい等一切なく、自分はどんな生活をしているかな、素敵な人になれているかな、と未来を想像することもできなかった。先のことを考えるのが苦手だった。

熱中するものはそれなりにあった。ずっと野球に打ち込んでいたし、勉強もできるほうだった。元来好奇心旺盛でなんでも自分でやりたがり、いまだに趣味はたくさんある。しかし、どれも「将来の夢」のようなものにしようとしなかった。なりえなかった。何もかもその場限りのものとして捉えてしまい、それ以上の望み方がわからずに生きてきた。

子供はみな将来の夢を持たなければならないらしく、空白のまま提出したら、先生に怪訝な顔をされてしまう。悩んだ末に「大人」と書いた。これなら何も考えずとも勝手になれるものだろうと思っていた。ウケ狙いか、捻くれた生意気なガキだと、どのみち怪訝な顔をされた。

今、大人にすらなれているかどうかもわからないし、相変わらず望み方もわからない。文字通り、夢も希望もない。だがこの状態が自分にとってのデフォルトなので、悲観していないし不幸でもない。

これからも将来の夢は「大人」のままでいようと思う。

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1件のコメント

  1. 自分が小さい頃に見ていた大人に自分がなったはずなのに、全然違いますよね〜
    小学生の時に流行ってた夜空ノムコウも、当時は何とも思わなかったけど今聴くと心を抉られるというか…
    こういうのなんて言うんでしたっけ?モラトリアム?ちがうかー!

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