霧が晴れたら二人でジュースでも

以前少し触れたことがあったと思うが、我社には3流整備士のインド人がいる。3流は言いすぎたな 5流だ。5流整備士の達郎と言うインド人がいる。 1つの修理を頼むと3ヶ所は壊してくる、逆水前寺清子みたいな仕事しかできないインド人だ。

他の業界のことはよくわからないけど、運送屋さんというのはこうしたちょっと一風変わった人材の宝庫だと思う。色々な会社の人間の話を聞くが面白い人が多い。 傍から聞くだけなら達郎もそうだろう。

こんな話を聞いたこともある。

ぼくがとても仲良くしている神様(と言う人)がいる。ぼくも周りからは神様と呼ばれているので神様仲間だ。10月に出雲に集まるしね一緒に。なぜ神様と呼ばれているかはまた今度説明しよう。

 

 

その神様の元同僚さんにスーパーマンと言う人がいた。あだ名じゃあない。自分で自身のことをスーパーマンと呼んでいたらしい。もう危ない。

そこ聞くだけでもちょっとやべえやつだなと言う印象を持った。まあ彼も運送屋の一員だ、それぐらいは想定内である。

彼のエピソードとして砂丘の砂粒ほど無限に逸話があるのだが、1番ビックリした話が「画鋲を踏むのが趣味」という謎の行動である。 ぼくは聞き返した。なんすかその趣味w? 神様は答えてくれた。

「なんか足の裏の鍛え方ってそれしかないらしいよ?w」って。

 

 

 

 

そうか、なるほど。(?)

 

 

鍛えてるならそら仕方ない。やや想定外だったが、我々だって運転手だ。奇人に慣れなければこの業界では馴染めない。 いいじゃないか画鋲。その使い方をする人は初めましてだけれども。

 

 

もう1人紹介しよう。我社のリーサルウェポンとも言える きよしくん を。社内でのあだ名は「ドビー」「きよし」「おいコラ」etc. 好きな風に呼んでやってくれたらいい。

おんとし五十半ばのきよしくんは、まずその見た目に大きな特徴がある。漫画太郎先生の描く適当な裸の男。アレを想像してもらうといい、だいたいきよしくんはあんな感じである。寸分の狂いなく。

同僚内でもイチオシのきよしくん逸話がある。飲んだ帰りの失敗談。

 

 

ある晩、少し飲みすぎたきよしくんは「先に帰ります」と言い残し居酒屋を後にした。まだ肌寒い初夏の日だった気がする。

いつの間にかおらんなったなあ、ぐらいにしか思ってなかったのだが、数時間後、警察からの連絡が入った。 なんと酔いつぶれて道端に倒れていたきよしくんを保護したとの事。その時連絡先に何故か会社の番号を伝えたそうな。

まあ仕方ない。きよしくんのそう言った粗相は初めてではない。彼は後で殴られることになるだろうが、迎えには行かなくてはいけない。

 

 

保護された現場だと言うところに迎えに行くと、道の脇に止められたパトカーの後部座席に彼はいた。にこやかな笑顔で。

おまわりさんの説明によると、道のど真ん中で寝てる人がいると通報があり駆けつけたところ、酔っ払って寝ているきよしくんを発見したという。すいませんお騒がせしまして、殴ってええですよ我慢などせず。

そこまではまだよくある話だが、問題は帰り際に起きた。まあ保護された時点で問題ではあるが。

すいませんでした連れて帰ります、と同僚何人かで深くお詫びをし、お前も謝れアホと促した瞬間だった。

 

 

すいませんでした!と言いながら頭をさげかけたきよしくんは、なぜかサッとお巡りさんの帽子を取り(あの平べったい感じのやつ)、うおおぉええの咆哮と共にその帽子にゲロ吐いた。 受け皿として扱われた帽子に向かって煌めきのシュプール。言葉を失う同僚。唖然とする警官。小田和正のあの名曲がリフレインした瞬間だった。

全てを出し切ったきよしくんは、再度「すいませんでした!」の言葉と共に、煌めきのシュプールで一杯になった帽子を はい(^)(^) と警官に返した。言葉を失う同僚。唖然とする警官。次に脳内に流れてきたのは 悲しみは雪のようにであった。泣いているのは誰もではなくそのおまわりさんだけだろうが。

 

 

帽子は必ず弁償させますと再度平謝りし、きよしくんをボコボコにし、そのまま捨てて帰路につく。彼は次の日何事もなかったように普通に出勤してきた。昨夜とおなじ小豆色のバレンチノのトレーナーを着たまま。

 

 

公務執行妨害までやってしまう失敗談であったが、これもまた彼の逸話の中の氷山の一角なのだ。先日きよしくんが我社のメイン工場である鶏工場のトイレの前でうんこ漏らしたのはまた別のお話。(完全実話)

 

 

 

 

これは極端な例だけど、運送屋さんはえてして楽しい人が多い。細かいことは気にしない性格の人が仕事にあってるからというのもあるのかもしれない。

これからも我社にはクセのある人が増えていくのかもしれない。が、今後入社する方への募集要項の中に「警官の帽子にゲロ吐かない人」という条件を追加するべきだと、そう学んだ夜だった。

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