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トラック業界裏話
経営も「ゆとり化」 意欲を削ぐ時短の動き
2016年1月15日
運送業では「取引環境・労働時間改善協議会」が今年発足されたように、長時間労働が否とされ、時間短縮や効率化が求められるようになってきた。しかし、中には「結果を出すには長時間労働はやむを得ない」という経営者も少なからずいる。
余剰人員を抱えられない中小企業にとって、労務管理の観点からも効率的に働くことが求められている。平成28年4月から開始予定の「有給休暇の年5日取得義務化」も、視点を変えれば労働時間の短縮だ。経営者Aは、「巷では『ワークライフバランス』が過剰に言われるようになった。今も少なからず存在する『たくさん働きたい』と思っている人の意欲が奪われてしまうのは悲しい話。まるで、一昔前の『ゆとり教育』による弊害と同じ」と話す。
経営者Bも、「以前は、仕事で認められたいと思うなら他人よりもたくさん働くことが当たり前だった。プライベートの時間を削って働いた」と振り返る。「たくさん仕事をするというのは、残業代目当てにだらだら働くことではない。ろくに働かないのに有給休暇などの権利だけ主張するドライバーが多くなっている」と、一部ドライバーの仕事ぶりに辟易しているようだ。
平成27年度の新入社員を対象としたある調査では、「人並み以上に働きたいかどうか」という質問に対し、「人並みで十分」との回答は53.5%と、昨年の52.5%から増加し、「人並み以上に働きたい」(38.8%)との回答者を大きく上回り過去最高となった。働き方の「ほどほど志向」が強まっていることを数字が示している。
滋賀県の経営者Cは、かつて読んだ本にあった言葉を引用しながら、「がむしゃらに働くというよりも、最近は、『ライスワーク』(ごはんを食べるために働く)をしているドライバーが多い。仕事について、『ライクワーク』(仕事に誇りを持ち、やりがいを感じている)や、『ライフワーク』(人生をかけた仕事)と考えている人が増えてくれれば、一人ひとりのレベルもアップし、会社全体も活性化するのではないか」と話していた。
記事提供:物流ウィークリー新着「トラック業界裏話」
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