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トラック業界裏話
どこで休憩とれば?トラックドライバーが語る実情
2018年9月24日
【広島】休憩時間を適正にとることが義務付けられているのに、駐車場所が容易に確保できないことでストレスを抱えるトラックのドライバーは多い。特に女性ドライバーを悩ませるトイレの問題は、今年のような猛暑で水分補給を頻繁にする場合は、より深刻化するだろう。広島市内でドライバーに実態を聞いた。
洗剤を積んで広島市と東広島市を行き来する4トン車の50代男性は「近距離なのでトイレはさほど問題ではないし、いざという時のため大型のペットボトルを用意している」そうだ。「男だから最悪路肩ででもできる」というが、それを見かけた一般人が不快に思い、クレームにつながることを懸念している。
同じ地区で食品を扱う10トン車に乗る40代男性も同様。「山陽道の志和インターの周辺には大型トラックを路肩に止めて休憩できる道路もある」と話す。また広島市近郊で乗務経験のある女性は「休憩場所もトイレも行き先による。トイレは発着時に済ませていた」と振り返る。
一方、休憩場所の確保に苦労を強いられるのは大型車やトレーラの運転者だ。高知ナンバーの15トン車で野菜を運ぶ50代の男性は「高速のパーキングしか停める場所がないのに、いざ行くと大型車のスペースに小型トラックや乗用車がいることも。時間指定がある荷物は休憩せずに走らなければならないこともある」と打ち明ける。「国道でも以前は駐車できた路肩の退避スペースにポールが立てられて進入禁止になった所を最近よく見かける」と困惑する。
運送業界の女性参入で最も気を使わなければならないことの一つはトイレだろう。広島県内で自動車部品を運ぶ4㌧車の30代女性は「トイレの問題は最大の悩み。行きたくなったら我慢するしかない」と深刻だ。これが原因で体調を崩し離職するようなことになっては、ドライバーを手放すことにもなりかねない。
また「一人でも入りやすい飲食店を作ってほしい。一人で店に入るのが苦手で、いつもコンビニで買って車内で食べる。本当は心身ともにしっかりと休憩を取りたいのに」と、ドライバーが心からリフレッシュして乗務するのに不可欠な休憩場所とトイレの現状を語ってくれた。
記事提供:物流ウィークリー新着「トラック業界裏話」
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