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配車女子 とら子の「一配一会」戦争とトラック運賃の話
2026年3月13日 New
遠い戦争が、私たちの運賃に影響する時代
最近、中東情勢が大きく動いています。
米国とイスラエルによるイランへの攻撃、
それに対する報復攻撃。イランで一時期を過ごした身として思うことは、やはりあの国の人達の安否。
イラン人は人懐っこくて温かい方が多い。
日本の事も大好きで日本人である私を色眼鏡なく受け入れてくれました。
テヘランで過ごした時間は大学生だった私にとって一生の宝になりました。
イランの魅力、ペルシャ語の美しさ、雄大な自然、そして、歴史を残す町並み。
食事も美味しいし、音楽だってイギリス音楽が聞けるし地下鉄だってある。
とっても住みやすい国。
あの頃も今回の戦争で亡くなった指導者が国を治めていたけどとても平和だった。
だからこそ何がどうなって攻撃されることになったのか私は不思議でなりません。
ただ、今回のブログはそう言ったことを書くのではないので個人的な思いはここで一旦書くのをやめておきます。
話に戻ります。
この影響で中東の空域が閉鎖され、主要ハブ空港の運航が止まり、
世界の航空貨物のキャパシティが18%減少しました。さらに海上輸送でも大きな問題が起きています。
ペルシャ湾の入り口にある
ホルムズ海峡が事実上の封鎖状態となり、
世界の大手船社が通航を停止しています。つまり今、世界の物流は
- 空の物流(航空貨物)
- 海の物流(海上輸送)
その両方が揺さぶられている状況です。
3月11日には商船三井のタンカーが攻撃されたというニュースまでありました。
日本の貨物船には私の友人も乗っています。
商船三井ではありませんが、航海士として原油を積むタンカーに乗船しています。
だからこそ本当に心配です。
ただ、こういったニュースを見ても
「日本のトラックには関係ない」
そう思う人もいるかもしれません。
でも実は、
ものすごく関係があります。日本の物流は中東に依存している
日本は資源の少ない国です。
原油の輸入の約95%を中東に依存しています。
そして、その多くがホルムズ海峡を通って
日本に運ばれてきます。
もしここが長期間止まればどうなるか。
当然、原油価格が上がります。
原油が上がれば
ガソリンや軽油も上がる。つまり
燃料費が上がる。
これはそのまま
運送コストの上昇につながります。世界で起きた出来事は必ず物流を通じて日本に届きます。
物流は、世界とつながっているからです。
例えば
- 中東の空域が閉鎖される
- 航空貨物が減る
- 輸送ルートが迂回する
- 燃料を余計に使う
こうなると
輸送コストは一気に上がります。実際、航空貨物はすでに
運賃上昇の可能性が指摘されています。そして輸送コストが上がれば、
- 商品価格が上がる
- 部品の供給が遅れる
- 製造業が影響を受ける
最終的には
国内物流にも影響が出る。
物流は、世界経済の血管だからです。
トラックドライバーは世界経済の末端を動かしている
トラックドライバーの仕事は
「国内の仕事」だと思われがちです。でも実際には違います。
港に届く荷物
空港から出る貨物
海外から来た部品それを運ぶのが
私たちの仕事です。つまりトラックは
世界物流の最後のバトンを受け取る仕事
とも言えます。
だから世界が揺れれば
必ずどこかで影響が出る。世界を見る人と、見ない人
世界情勢を見ている人は
「なぜ燃料が上がるのか」
「なぜ運賃が上がるのか」その理由を理解しています。
でも世界を見ていない人は
「また値上げか」
「会社が儲けたいだけだろ」そう思ってしまう。
これは
情報の差です。物流の仕事をするなら、世界を見る
物流は
国内の話だけではありません。むしろ
- 戦争
- 原油価格
- 海上航路
- 航空路線
こういった世界の動きに強く影響されます。
だからこそ
運送業に関わる人ほど
世界情勢を見る目を持つことが大事だと
私は思っています。燃料費が上がれば本来は運賃も上がるはずです。
でも現実の運送業では
燃料だけが上がり、運賃は据え置き。
こんなことが今もずっと続いています。
遠い国の出来事が、
数ヶ月後には
日本の運賃に影響する。だからこそ影響した時にすぐ動けるようにしておく。
それが今、
私たちにできることだと思っています。
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プロフィール

とら子
トラック運転できないAT限定免許配車マン。
トラックは街の風景だと思って過ごしてきた学生時代。 けど今はドライバーさんのおかげでご飯食べれています。
配車はドライバーさんと荷主の緩衝材。 目の前の利益より損して得取れ精神で配車係やらせてもらってます。 -
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