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  • 配車女子 とら子の「一配一会」

    配車係はドライバー経験がなくてもできるのか?

     

    2026年4月30日 New

     
    • 20260430

    配車係はドライバー経験がなくてもできるのか?

    このテーマは運送業界では定期的に議論になります。

     

    先日も物流Weeklyの記事「運送会社の心臓部 「配車担当がいない」 かつての出世の道も・・・」を発端にSNSで話題になりました。

     

     

    「現場を知らない配車はダメだ」という意見と

     

    「経験がなくてもできる」という意見が真っ向からぶつかる。

     

    どちらがいい、悪い、ということではありませんが各々が考える「配車マン像」が異なるから必要な素質が違うのかなと思います。

     

    今回はこの論点を整理しながら、私なりの結論を出してみました。

     


    ■ 私の結論

     

    配車係はドライバー経験がなくてもできる。

     

    最初に結論をば。

     

    私は配車係にドライバー経験は無くてもいいと思っています。

     

    ただしこれは「何も知らなくていい」という意味ではありません。

    役割を分解して考える必要があります。

     


    ■ 配車係の本質は2つの業務で構成されている

     

    配車担当の仕事は大きく分けて次の2つです。

     

    ① 配車業務(オペレーション)

     

    ・荷物・時間・距離・車両の組み合わせを設計する

     

    ・法令(拘束時間・休息時間など)を守る

     

    ・ドライバーごとの状況を考慮する

     

    これはいわば「運行の設計業務」です。

    一定の業界知識や現場理解は必要になります。

     

    1000才の荷物と言われてチンプンカンプンでは話になりませんし、

     

    430???拘束時間??ってなるのもあかん。

     

    「低床」と言われて何言ってんのかさっぱりであれば1秒でも早くわかっている方に聞いてください。のレベル。

     

    なので、基本的な運送業の知識は頭に入れておく必要はあります。

     


    ② 運賃営業(価値の変換)

     

    ・ドライバーの労働や時間を「運賃」に変える

     

    ・荷主と交渉する

     

    ・自社の強みを言語化する

     

    ここが非常に重要です。

    配車係は単なる調整役ではなく、「価値をお金に変える役割」を持っています。

     

    私としてはこの②がとっても重要だと思っています。

     

    そもそもこれを配車係がしなくて誰がするん!?ってくらい大事な仕事です。

     


    ■ なぜドライバー経験が必須ではないのか

     

    理由はシンプルです。

     

    配車係は「営業」だからです。

     

    ドライバーが生み出している価値を、

    ・どのように説明するか

    ・どのように価格に反映させるか

     

    ・どのように交渉するか

     

    これは論理的思考力や交渉力の領域であり、必ずしも運転経験と一致しません。

     

    むしろ、

    ・数字に強い

     

    ・言語化が上手い

     

    ・交渉ができる

     

    こういった能力のほうが重要になる場面も多いです。

     

    実際、お客様の難癖じゃないw無理難題に対していかに冷静に切り返して結論を一旦持ち帰らなければならない場面なんて想像の6倍ありますから。

     


    ■ 「現場を知らないとダメ」という意見について

     

    この意見にも合理性はあります。

     

    現場理解が不足していると、

     

    ・無理な運行指示

     

    ・非現実的な時間設定

     

    ・ドライバーの不信感

     

    といった問題が発生する可能性があります。

     

    つまり問題は「経験の有無」ではなく、現場理解をどう補うかです。

     


    ■ 本質は「属人化」か「仕組み化」か

     

    ここが一番重要な論点で、

     

    配車を

     

     

    ・「経験者しかできない仕事」にするのか

     

    ・「仕組みで誰でも一定レベルできる仕事」にするのか

     

    業界としてどちらを選ぶのか、という話です。

     

    前者は職人型で再現性が低い。

    後者は教育や仕組みによって再現性を持たせる考え方です。

     


    ■ ではどうあるべきか

     

    私の考える最適解はこうです。

     

    ・配車業務 → 知識+現場理解(教育・サポートで補完可能)

     

    ・運賃営業 → 論理性・交渉力・言語化能力が重要

     

    つまり、

     

    ドライバー経験は「あると強い」が「必須ではない」

     

    が私の答えであり、意見です。

     


    ■ まとめ

     

    配車係という仕事を一括りにするから議論が噛み合わなくなります。

     

    ・現場設計としての配車業務

     

     

    ・価値を売る運賃営業

     

    この2つを分けて考えるべきです。

     

    そして本質は「誰がやるか」ではなく、

     

    どうやって再現性のある仕事にするか

     

    ここにあります。


    この議論は感情論に流れやすいです。

    だからこそ構造で捉えると答えはかなりクリアになります。

     

    現場か、机上か、ではなく、
    価値をどう設計し、どう売るか。

     

    配車係の本質はそこにあります。

     

     

    実は私の弟はドライバーから配車係になりました。

     

    大変苦労していることがたまにある連絡でもわかるのですが、彼の場合は

     

    「ドライバーの時と給料が変わらんのならやる」

     

    という単純明快な意見を会社に通して配車業務を行っています。

     

    果たしてその希望が通ったのかわかりませんが、愚痴も文句も言わず、色んな会社に頭を下げて協力を仰いでいるのは姉ながら偉いなと思っています。

     

    ドライバー経験があり、荷物や現場のことが手に取るようにわかるから

     

    「あの人にはこの仕事に行かせにくい」がわかるから感情が凄く入るとも言っています。

     

    反対に私のように現場を全くわからん人間としては

     

    仕事は仕事ですからね、とか偉そうな事を言って「あいつは冷たい」とか「偉そうなクソ〇バァ」とか言われます。

     

    どっちがいいのか悪いのかは当事者にしかわかりません。

     

    でも、配車係を構造的に考えた時、

     

    必ずしもドライバー経験は必要ではないことは間違いありません。

     

    だからぜひ、未経験でも運送業に配車係として働いてみませんか?

     

    毎日がスリルいっぱいです。

     

    とても面白い、やりがいがある仕事です。

     

    運送業でお待ちしております。

     
     
     
     
     

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